赤外線カシメ機は、赤外線により非接触加熱を行い、きれいな仕上がりと高いカシメ強度を実現します。
赤外線カシメは非接触で熱可塑性樹脂製のボスを加熱して溶融させ、常温のパンチを使用してカシメを行うプラスチックの二次加工技術です。
光による局部的な加熱でワークへのダメージが無い
樹脂製のボスのみを非接触で局部的に加熱するため、ワークへの熱によるダメージや、機械的振動によるダメージがありません。
センサーなどの熱や振動に弱い精密部品に対して大変有効です。
非接触加熱できれいな仕上がり
非接触でボスを溶融させた後にカシメを行いますので、きれいな仕上がりになります。
樹脂粉の飛散もなく、作業環境も清潔に保つことが出来ます。
ワークへのダメージが少ない
非接触且つ局部的な加熱により、ワークに対しての熱によるダメージが少なく、また機械的振動による成形品または内容物へのダメージもありません。
熱や振動に弱い部品を内包するようなワークに対して大変有効です。
糸引きもなくサイクルタイムが早い
熱カシメの場合、冷却時間が短いと糸引きが発生し、糸引きしないようにするためには長い冷却時間が必要になります。
赤外線カシメでは加熱後に常温のパンチでカシメを行いますので、樹脂は急速に冷却され、短時間の冷却時間でも糸引きの発生もなく、きれいな仕上がりを得ることが出来ます。
少ない消費電力
消費する電力は、カシメポイント1ヶ所につき100W(標準仕様の場合)で、加熱時のみ点灯致しますので、熱カシメに比べて少ない消費電力でカシメを行う事ができます。
電気代の削減により、ランニングコストを抑えることができます。
カシメポイント毎に個別の制御が可能
多点カシメの場合でボスの形状やサイズが異なっていても、ポイント毎にカシメ条件の設定が可能です。
別付けのクランプ機構が不要
熱カシメや超音波カシメでは、固定したいワークを別機構でクランプする必要がありますが、赤外線カシメではカシメユニットの先端でワークをクランプしますので、別付けのクランプ機構が不要となります。
その為、作業部周辺の構造を簡素化することができ、カシメ装置全体としてのコストダウンにも貢献します。
◆15点ボス同時赤外線カシメ◆
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※ カスタムメイドですので、お客様の仕様に合わせて設計、製作致します。 |